2011年3月2日水曜日

欧米の階級社会と企業のマネジメント法の関係

X理論とY理論という言葉をご存知だろうか?
人をマネジメントする手法として知られる言葉だが、
果てしなく簡単に言うと、

●X理論:性悪説に基づくマネジメント
●Y理論:性善説に基づくマネジメント

という感じでおおむね間違っていないと思う。
どちらが良くてどちらが悪いというものは本来無い。

ただ、出来ればY理論が採用されている企業や団体で働きたいと多くの人は思うだろう。

しかしはっきりしているのは、日本企業はほとんどX理論によるマネジメントを採用しているということだ。会社紹介などでいかにも我が社はY理論的マネジメントをしていますと思わせるような記事を見かけるが、これは一種のセールストークであり、真に受けてはいけない。

なぜなら、日本企業はY理論ではうまくマネジメントできなかったために、仕方なくX理論を採用しているのである。マネジメント側が意識しているかどうかはわからないが。

単純労働またはルーチンワークにはY理論はそぐわない。日本企業はひたすら作業内容を標準化し、ルーチンワーク化してきたがために、Y理論を適用すべき創造的な仕事をつぶしてきたのではないだろうか?

さらに、日本には欧米に見られるような支配階級と労働者階級と言った差がほとんど見られない。言ってしまえば、「総労働者階級」に近い。

欧米では支配階級である経営者側がY理論で、労働者階級である単純労働者がX理論でマネジメントされているのではないか?

つまり、幸か不幸か階級意識の無い日本にはY理論を導入するのは無理である可能性がある。

しかし、時代が求めているのは、機械のように勤勉に働いた結果生まれる何かではなく、もっと創造的な何かであろう。イメージとしてはapple社が打ち出してくるような魅力的で驚くべき製品やサービスではないか。

日本が元気になるためにはこのあたりから変える必要があるのではないか??

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