管理人は特許を見るのが趣味で、いろいろな特許を読んでいるが、日米でずいぶんと様子が違うことに気づく。
まず、用語の違い。
日本で「先行技術」は英語では「prior art」という。「技術」を「art」と呼ぶのはなかなか素敵だ。
少し話がそれるが、その昔ユハ・カンクネンという最高峰レベルのラリードライバーが日本に来た時、車を走らせ終えて、
「これはドライブじゃない。アートなんだ。」(多分英語で)
と言ったという。
こんなニュアンスがひょっとしたら技術を表している「art」には含まれているのかもしれない。
さらに、「従来技術の課題」の対応する部分としては、「background of invention」と根本的に意味が違っている。
これは、日本の技術が主に欧米の技術の課題を改善することで成り立ってきたことと無関係ではないと思う。
つまり日本の発明には、改善すべき課題が存在することが前提となっており、米国ではそもそも改善レベルのものではない新しい概念を発明と呼ぶのだろう。
これはひょっとしたら非常に大きな問題ではなかろうか。
日本に世界を変えるような発明がごくたまにしかでてこないのは、
もしかしたら、発明届出書の文面に問題があるのかもしれない。
2011年2月26日土曜日
2011年2月1日火曜日
2012年に宇宙船が地球に接近!?
2012年というと何かと話題が多いようだが、
昨年末ぐらいから、こんな噂が飛び交っている。
昨年末ぐらいから、こんな噂が飛び交っている。
どう見ても何かの冗談としか思えないが、
異星人と接触というのは、水だけでいくらでも走れる車とか、宝くじが確実に当たる方法とか、幸運を呼ぶ奇跡の○○とかよりは原理的に言って、十分可能性のあることである。
で、当ブログでまじめに検証してみる。
「現在冥王星付近で2年後に地球到達する」という情報から
宇宙船の速度を計算してみると、
(地球−冥王星間の距離約50億km)/(2×365×24×3600秒)
=79.27[km/s]
うむむ、これは意外にリーズナブルな数字だ。
なぜなら、惑星間航行をする宇宙船というのは、少なくとも太陽クラスの恒星の重力を振り切って移動する速度を出せる性能を持っているはずで、その速度は太陽の場合、16.7[km/s]である。これは第3宇宙速度ともいわれる。
で、さらに銀河系の重力をも振り切って移動する場合は、300[km/s]以上の速度を出す必要がある。しかし、銀河系を脱出して移動しても、何億年もかかってしまうので、せいぜい、近くの恒星系からやってくるというのがリーズナブルだ。
例えば、上記の秒速79.27[km/s]で最も近い恒星系からやってきたとすると、1万5000年かかる計算だ。ただし、冥王星通過時点で既にかなりの減速をしている可能性もある。
もしくは、2年後に地球との相対速度を0になるように計算して減速していると仮定すると、速度は2倍程度である可能性がある。
まあ、この数字ってのは意外にリーズナブルなんじゃあるまいか。これが、何億年も宇宙旅行をしてきたとなると嘘くさいが。
あとは、何千年もかけてやってきたとすると、出発時点でどうやって地球の情報を得たのかということが問題だ。まだ地球から電波は出していないし。少なくとも、何千年かけてでもやってくる価値のある惑星であることは確かめなければならない。
いくらなんでも、偶然通りかかったら、良さそうな惑星があった。というのは非現実的すぎる。
いずれにしてもなんだか怖いような不思議な話だ。
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